- 負けた後に「なんであんなところでエントリーしたんだろう」と後悔が止まらない
- 連敗すると「次も負けるのではないか」と不安になってしまう
- 連敗すると自暴自棄になって適当にエントリーしてしまう
FXで連敗した時にメンタルをやられてしまうことは、FXをやったことのある人であれば必ず通る道でしょう。
かくいう私も、今でこそFXで大負けしてもある程度平常心を保てるようになりましたが、初めたばかりは負けが重なるたびにメンタルを崩壊させてきました。
そこでこの記事では、FXで連敗してもメンタルを病まないようにする極意を伝授します。
また、あなたのメンタル崩壊の原因を突き止め、根本から断ち切るアプローチをしていきます。なのでこの記事を読めばフラットな心でトレードが出来るようになり、勝率も安定するようになるでしょう。
メンタルはFXにおいて、手法と同じくらい大事な要因です。
今回伝授する方法は、現役で億を稼いでいるプロも実践している考え方になります。
逆に言えば、メンタルさえ克服すれば億プレーヤーにかなり近づけるということですので、FXで稼ぎたい方は最後まで読み、実践してみてください。
FX連敗時のメンタル崩壊の原因と解決法
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負ける可能性を考えていない
FXをやっていて「自分が今からするエントリーは負けるかもしれない」と考えながらエントリーボタンをクリックする人はあまりいないのではないでしょうか?
どちらかというと「これは勝てるだろ!」と謎の自信の元エントリーしてしまいがちですよね。少なくとも私はそうでした。
そして負けたあとにチャートを分析すると、全く入るべきでないところで入ってしまっている…
このように、負ける可能性を考えていないと心の準備ができていないので、負けたときのメンタル的ダメージをより食らってしまいます。
FXは全戦全勝は絶対にできません。プロでも勝率は6~7割程度です。なので、どれだけ自信があったとしても負ける可能性は考えておくと、メンタルをやられずに済みます。
エントリー前に戦略を考えられていない
エントリー前に戦略を立てないままエントリーをすると「感情トレード」をしがちになります。
感情トレードとは、エントリー中のチャートに一喜一憂し、心拍数や緊張感のレベルが上がり、冷静な判断ができなくなってしまうトレードのことです。 |
チャートが急に上下した時、「今エントリーしたらめっちゃ儲かるかも!」と思い立ち、焦ってエントリーした経験はありませんか?
しかし、それは一時的なもので、すぐに買い戻しが入ったり、むしろ逆方向への勢いがついたりして、大損してしまうことも多いです。
こういったトレードを繰り返していると、あっという間に資金は底をついてしまいます。戦略に基づいておらず、直感で勝負しているだけだからです。
そうならないよう、エントリー前に戦略をきちんと立て、戦略通りに実行するのが大事です。
連敗時の損失からくる焦り
連敗すると、先ほどまでたくさんあったはずの資金が目に見えて減っていき、焦りが生まれます。FX初心者は焦りが生まれると、損失を取り返そうとして大金でエントリーしがちになるのです。
あなたにも心当たりがあるのではないでしょうか?これは「プロスペクト理論」が関係しています。
プロスペクト理論とは、簡単に言うと「人間はリスクのある選択をするとき、非合理的な判断をしてしまうことがある」という理論です。 |
人間は極端に損失を嫌う生き物なので、勝っている時はリスクを嫌い、安定的な利益を求めます。しかし負けている時は真逆で、「損失を抱えている時は、大きなリスクを取ってでも、失った資金を取り戻そうとする」のです。
この理論はFXをやっていると必ず出てくる理論ですが、損失からくる焦りはこの理論がダイレクトに関係していると言えます。
この状態は冷静な判断ができる状態ではありません。また、エントリーすればするほど負けが増える「負の連鎖」モードに突入しますので、メンタルが崩壊してしまうのです。
解決法としては、長期スパンの勝率で実力を測ることです。FXは勝率ゲームなので全勝はできません。たとえ良いエントリーをしていたとしても運で連敗することもあります。なので短期目線ではなく、長期の勝率を考えながらトレードに臨むのがメンタル的にも優しいでしょう。
その際に重要なのは、
- 負けたときにミスで負けたのか
- 運で負けたのか
どちらなのかを分析することです。
前者であれば反省し、次に活かせばいいです。後者なのであれば、分析は合っていたのですから、気にする必要はありません。
このように、1つのトレードに一喜一憂するのではなく、1ヵ月、1年単位での勝率を考えたうえで分析することで、連敗時の損失からくる焦りは消えるでしょう。
FXの手法を信じられていない
FXには様々な手法がありますが、自分の手法を信じられていないと、連敗時に「本当にこの手法で合っているのか」と不安になります。その不安のせいで判断力が落ち、次のミストレードに繋がってしまうのです。
よく、いろいろな手法を試している人がいますが、個人的には1つに絞った方が良いと思います。手法を定めないと、1つあたりの理解度が浅いままなので、いつまで経っても勝てないトレーダーになる可能性が高いからです。
加えて、手法を信じられていないことによる不安は、「これはいける!」と確信を持てるまでその手法を使ったことがないという、経験の浅さからくるものです。
そのため、1つだけに絞って使ってみることをオススメします。また後述しますが、過去検証ソフトを回し、経験値を増やすのもオススメです。
チャートを長時間眺めている
チャートを長時間眺めることは、百害あって一利なしです。絶対にやめましょう。理由はシンプルで、めっちゃ疲れるからです。
①チャートの状況を観察する
②期待値の高いシナリオを構築する
③損切位置と利確位置を決め、エントリーする
④決済終了後にチャートを分析する
大まかに分けてもこれだけやることがあります。このプロセスを一日に繰り返し行うのは、プロでも至難の業です。1時間半後には集中力が切れ、工程を適当に行い、損失を増やすのがオチなので絶対にやめてください。
解決法もシンプルで、「1日にFXをやる時間を決めること」です。もっと言うと、チャートを見るのは1日1時間が理想です。
私の経験上、それ以上は脳が疲れてきて判断ミスが増えるからです。FXというのは、それくらい脳の領域をたくさん使う頭脳ゲームなのです。
現在、空いた時間は常にチャートを見ているのであれば、その悪習慣はやめ、1エントリーに集中してみてください。それだけで勝率が上がる可能性は高いでしょう。
FXで連敗してもメンタルをやられない予防策
ここまでで、FXで連敗したときにメンタルが崩壊する原因と解決法をお伝えしてきました。ここではFXでトレードをする前にやるべき、根本的予防策を伝授します。
自分ルールを守る
FXは平日24時間動いていて、いつでもFXトレードができるという自由度が魅力的なポイントではあります。しかし、だからこそ、自分で取引ルールを決める必要があるのです。
ルールを決めずにFXをすると
- 損切や利確がいつまで経ってもできず、大損してしまう
- 資金に応じたロット管理ができないため、資金を大きく減らしてしまう
- 集中力が切れていることに気づかず延々とトレードをし連敗する
このように資金を減らすことになってしまうので、絶対に決めることをオススメします。
自分ルールの例
- 取引時間は1日1時間のみ
- 一回当たりの取引量は資金の10分の1まで
- チャートが急変化しているときはエントリーしない
- 何らかの重要な指標がある日はFXをやらない
このように、使用している手法や自分の性格に合わせて、ルールを決めてみてください。
FXに対する認識を変える
FXとは「勝率が高い瞬間にエントリーボタンを押すゲーム」です。つまり、現状をチャートで認識したらあとは勝率が高いであろう場所を探して、そこにエントリーするだけなのです。
当然、勝率が高い瞬間にエントリーできても、自分が思い描いたシナリオにならないことはあります。
しかし、FXが勝率ゲーであることが理解できているだけで、「今回は負ける確率30%の方にいったんだな」と割り切ることができます。
もう一度言いますが、FXとは「未来予測をするゲーム」ではなく、「勝率が高い瞬間にエントリーボタンを押すゲーム」という認識でFXをやってみてください。
過去検証をしまくる
過去検証ソフトを使ってデモトレードを回すのがオススメです。
再生ボタンを押すとチャートが早送りで進み、好きなところでエントリーが可能です。これを使うことで、リアルトレードしかやっていない人よりも、FXの経験値を何百倍も増やすことができます。
リアルトレードしかやっていない場合、ひと月あたりせいぜい30エントリーできればいいほうでしょう。しかし過去検証であれば、ひと月あれば1年分は回せるので、360エントリーができます。つまり、リアルトレードしかしていない場合と比べて12倍の経験値を得られるということです。
経験値が増えれば、1年単位での勝率も分かりますし、手法への理解度や信頼度も上がります。
良いことしかないので、正直使わない手はありません。Forex Testerだと2万円くらいかかってしまいますが、過去検証をやらなかった場合の損失額と、やったあとの利益額を考えれば、投資だと思って買ってしまったほうがと良いと思います。
FXで負けた時のメンタル回復法
ここまでで、FXで連敗したときにメンタルが崩壊する原因と解決法、根本的予防策についてみてきました。しかし、それでも連敗してしまうことはあります。それが大きな損失であれば、平常心を保てない時もあるでしょう。ここでは、そのような時に役立つ、回復方法を教えます。
早く立ち直り、またチャートに向き合えるようになるまでの時間が短くなりますので、ぜひ見てください。
チャートから離れ、気持ちをリセットする
まずは運動、食事、睡眠をとって気持ちをリセットしてください。連敗時のあなたのメンタルは自分が思っているよりもズタボロで、すぐに次のトレードができる状態ではありません。
なので、まずはチャートから離れ、たくさん寝てください。そのあとは、好きなものを好きなだけ食べ、軽い散歩でもいいので運動をしましょう。人間というのは案外それだけでも、幸せな気持ちになるものです。
気持ちが落ち着けば、考える余裕が出てくるので、ゆっくりと前回のトレードについて考えるとよいでしょう。
紙に気持ちを書きなぐる
もし、連敗してメンタルがやられそうになったら、紙とペンを取り出し、いまの自分の気持ちを、思うがままに吐き出してください。
「悔しい」「意味が分からん」「ふざけんな」「むかつく」なんでも良いので、浮かんだ言葉を飾らずに書きなぐることで、不思議と冷静さが戻ってきます。
これは「ジャーナリング」と言い、科学的にも認められているストレス軽減方法なのですが、やってみるとすぐに効果を実感できると思いますので、普段からでも、なにかストレスがたまったときは試してみてください。
トレードノートを付ける
ある程度冷静さが戻ってからでよいので、トレードノートを付けるのが良いでしょう。トレードノートを付けることで、チャートの分析力やトレードの改善点を見つけられます。
次に活かす点が見つかれば、たとえ連敗していたとしても、前向きな気持ちでその日のFXを終えられます。
なので、トレードノートはメンタルケアのためにも、実力アップのためにも必ずつけることをオススメします。
FXを中断したほうが良い目安
資金が底をつきそうなとき
資金が底をつきそうなときは、冷静な判断ができなくなっています。プロスペクト理論が働いているからです。プロスペクト理論とは、簡単に言うと、「人間はリスクのある選択をするとき、非合理な考えをする場合がある」というものです。「資金が底をつきそうなとき」というのは、負けが多く、損失を抱えているときでしょう。
そのような状態に陥った人間は、おそらくこう考えます。
「全資金でエントリーして一発逆転狙うか」と。
資金の残りも少なくなってきたし、これからまたちまちま増やしていくとなると、膨大な労力と時間がかかる。ならば全資金ぶっこんだほうが確率が高いんじゃないか?と自分の中で謎理論を展開し始めてしまうのです。そういう時は案の定負けます。
なので、資金が底をつきそうなときは、一旦中断して口座に資金を追加するか、一発逆転を狙わずに、小ロットで淡々とトレードをして戻すか、このどちらかを選択することをオススメします。
依存の傾向がみられるとき
FXを単なるお金稼ぎではなく、「勝ったときの快感」やポジションを持っている時のチャートの上げ下げに興奮を覚える、というように、FXをギャンブルとしてみてしまってきていませんか?それは依存の傾向がありますので、一旦FXから離れたほうが良いかもしれません。
そのままやり続けると段々と依存度はエスカレートしていきます。余剰資金だけでなく、生活に必要なお金にも手を出してしまう可能性があります。
なので、
- 一旦FXは何のために始めたのか
- FXをどのようにやっていきたいのか
一度内省してみてください。
まとめ
今回はFXでトレードをするときのメンタルについて書きました。
- 連敗時にメンタルが崩壊してしまう原因
- その原因の解決法
- そもそもメンタルに左右されないトレードをするための根本的予防策
- それでもメンタル崩壊してしまった時の回復法
連敗時にメンタルが崩壊してしまう原因は、
- 負ける可能性を考えていない
- 戦略不足
- 手法を信じられていない
- チャートの見過ぎ
それに対する解決法は、
- 負ける可能性を考えておく
- エントリー前に立てた戦略を守る
- 1つの手法を決め、過去検証ソフトを回しまくる
- チャートを見る時間を決める
根本的予防策は
- 自分ルールを決める
- FXは「勝率が高い瞬間にボタンを押すゲーム」だと心得る
- 過去検証ソフトを回しまくり、経験値をためる。
それでもメンタルが崩壊してしまった時の回復法は
- チャートから離れ、しっかり睡眠をとり、好きなものを食べ、軽い運動をする
- 今の気持ちを紙に書きなぐる
- トレードノートを付ける
以上お伝えした方法を実践することで、連敗したときもメンタルが崩壊することなく、平常心を保てるようになります。プロも通ってきた道なので、ぜひ実践してみてください!
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